Steve Jobs

先日、映画観てきました。
何か書こうとは思いつつ…140文字でまとめるのは到底無理そうだったのでw

とはいえ、ネタバレ的なことを書くのもちょっとアレだしなぁ(^^;;


まずはとにかく…スクリーンに登場する人物たちが、みんなホントに当時の写真から出てきたかのようなソックリぶりに感服!w
役者ってスゴいんだなぁ、と改めて。いやまぁプロなんだから当然なのかもしれないけど、それにしてもである。でもこれって、すごく大切なことでもあるよねぇ…こういう作品では特に。

ストーリーは主に、仲間と共にAppleを立ち上げ成功を掴むまでのいきさつ、そして、そのあまりにも強すぎる自らの製品に対するこだわりと執着心が、周囲との亀裂に発展し、やがては自分の作った会社を追い出される(!)という…ジョブズの若き時代に焦点が当てられ、ここまでに多くの時間が割かれている。

あまりにも情熱的で野心家であったがゆえに、語られるエピソードのなかには、およそ常軌を逸した、ほとんど狂気の沙汰としか思えないようなものも少なくないけれども…それもまた、自らの製品とテクノロジーが描く未来を一心に追い求める、ある意味では子供のような純真さ、の裏返しでもあったのかもしれない。
子供って、時に驚くほど残酷でエゲツないことを平気でやったり…するじゃない?

物語の終盤。その後、落ち目の一途を辿るAppleに、再びジョブズが舞い戻る時の、取締役会での一幕は…今でいうならまさに「倍返し」的な?w
これは補足だけど…復帰後のジョブズは何と、取締役会をも自らの下に置いてしまうのである!
これまた、常識ではありえない「暴挙」…しかし、そのおよそ15年間に及んだ「完全なる独裁」の下、Appleは驚異的な復活を果たすばかりか、ついには時価総額世界一を争うまでのスーパー企業へと変身するわけで。
そのいわば「第二章」に関しては、今や多くの人が知る部分でもあり、映画でもそれほど語られてはいないけれども…
最後の方で、デザイナーのジョナサン・アイブが描いていたスケッチ…
まぁ、わかる人にはわかるでしょうから、もうこれくらいにしとこうかなw


これはもう完全に個人的な意見だけど…
ジョブズが思い描く「理想のデバイス」に、最も近づいたのは?
歴代の、どのMacよりも…おそらくは、iPadだったのではないだろうか?
約30年かかって…ついに、ようやく辿り着いた、とでもいうか。
でも、既に天国という名のクラウドへと旅立ってしまった彼のなかにあったはずの「What's next?」とは、果たして…

ジョブズからは「今後、もしジョブズならこれをどうするだろう、などとは考えるな」との「遺言」を受けたというクック現CEOは、ここまで見るに、いわゆる「常識」を備えた人のように思える。(前述の、取締役会を「お飾り」にしたジョブズの体制も改めている)

でも、やっぱり…
Appleが「常識的な」だけの、優等生的な大企業になってしまうとしたら…それは、ちょっとつまらないなぁ、と思ってしまうのだw

映画のなかでも引用された「Think different.」キャンペーンの、あのココロ打たれるメッセージのように…
どこかで「とんがり続けて」いてほしい。
そう思うのは、きっと自分だけではないはず…だよね?

最近やってる「Designed by Apple in California」も…
これに比べるとちょっと物足りない…かなぁw