The best albums in my lifetime (2/6)

PainkillerJudas Priest (1990)

ペインキラー

ペインキラー

もはや、メタラーなひとには説明など不要である。以上!
…というわけにもいかんのでもう少し(といいつつ長くなるんだな、きっとw

既に当時、すっかりメタルに染まっていた、ハタチ目前のワカモノにとってもw…この鋼鉄神の放った一撃は、それはもう強烈極まりないものがありましたね。

後に続く世代にとっては、メタル・ワールドへの扉を開く入口のような作品にもなっていくわけだけど…Metallicaを筆頭に、より過激なスラッシュメタル、スピードメタルの台頭するなか、ともするともう古臭い、ヌルいと思われ始めていたかもしれない(?)本家の渾身の逆襲、とでもいうか。

もっとも、Iron Maidenのスティーヴ・ハリスのように、このあまりに劇的な変貌ぶりには、とまどいや否定的な見方もないわけじゃなかった。どうやら、オールドファンには、あまりウケがよろしくないらしいw
でも、自分のなかでは、これを境に、あとから聴き始めたPriestが、Maidenを「追い越して」いったのも…また事実だったり。

いつの時代も、ぶれることなく自らのスタイルを貫き、「変わらない」ことを美徳とするか。
時代とともに、変化を恐れず、時に自らの身を削りながら…それでも前に進みつづけるか。
英国メタルの「ツートップ」には、それぞれの美学、哲学があり…それは、どちらも尊重されるべきもの、だと思うのだ。

まぁ、商業的な成功、という点では…今やもう、かなり大きな差がついてしまったような気はするけども(^^;;
それは、認めざるを得ないねw

アグレッシヴさ全開の前半にこそ、本作の存在意義があるのは確かだけど…
アルバム後半「Night Crawler」からの、それこそ「美しすぎるw」一連の流れは、まさに完璧そのもので、全く以て非の打ちどころがない。
殻を脱ぎ捨てても…やはり「魂」は、失っていなかったのである。